ジュニアのブログ

板橋区志村第六小学校の少年野球チーム、仲蓮根ジュニアのブログです。ホームページはhttps://www.netto.jp/nkjr/

【お勧め本】アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた

 

緊急事態宣言の発令により、グランド開きが延期になってしまいました。

野球がさらに恋しい管理人ですが、懲りずにまたまた野球本をご紹介させていただきます!

 

アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(小国綾子 著・径書房 刊)

少年野球を通じて感じたアメリカ文化について、9歳の息子、太郎を連れて渡米した母親の目線で書かれています。単に日米の野球の違いだけでなく、日本とアメリカの子育てに対する考え方の違いを感じる一冊になっているのがキモ。
この本のキーワードは「選択」と「自信」。
アメリカでは子供に合わせて、チームやリーグを選びます。
レクチームで楽しく過ごすもあり、トラベルチームで上のランクを選ぶのもあり、その中間のチームを選ぶことも選択肢の一つ。なので、日本と比べるとチームを移り歩くことに対して、抵抗が圧倒的に少ない。上位チームで控え選手でいるよりも、下位のチームで中心選手になって自信をつけさせることを選ぶ親もいる。
だから、アメリカでは日本の漫画「メジャー」や「キャプテン」のように、傑出した才能をもった主人公が弱小チームを引っ張って優勝に導く…というようなストーリーは成立しづらい。
控えに回ってしまいそうな子供の親はそのチームを選ばないし、低いレベルのチームにいる飛び抜けた才能の持ち主は却って迷惑な存在になってしまう。野球の上手い子はもっと上のレベルのチームに行ってもらったほうがありがたいということ。
こうして考えるとチームに対する忠誠心のようなものはさほど重要視されず、かの国ではいわゆるフランチャイズ・プレイヤー(長期にわたって同一のチームの第一線で活動し続ける選手)は育ちにくいのも当然のことだろう。

それでも変わらないのが、スポーツを通じて、集団生活を学んで健康に育ってほしいという親の気持ち。野球が上手くなってもらいたいのはもちろん、子供のチームには勝ってほしい(当然自分の子供が活躍した上で)。
そして何より、野球を通じて自信を持ってもらいたい。

それでもひとつだけ。身にしめて思い知ったことがある。子どもにとって、自信はかくも大切なのだ。どうしてアメリカでは、親が先回りして判断し、子供の居場所を選び直すのか。アメリカ人の親は、苦しい練習に耐えぬく美徳や、仲間と一緒に何かを成し遂げる経験なんかより、子どもに自信をつけてやることをずっと重要視しているからだ。だから時には、参加するチームのレベルを下げてでも、子供が自信を取り戻すきっかけを与えようとする。それでも野球で目が出ないと判断すれば、さっさと別のスポーツに乗り換える。「石の上にも3年」なんて言わない(P202)

そしてあとがきで著者から太郎少年に伝えられる言葉がこの本の全てを言い尽くしているのでお伝えしたいがネタバレになるので、ここには書かない(笑)。

それは野球以外にも当てはまる、とても大切な考え方だと思います。

是非この本を手にして、確かめてもらえれば幸いです。

 

アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた